パパイヤ ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。

パパイアの雄木
メキシコ南部を原産とする常緑樹です。熱帯地域では多くの国々で栽培されています。日本では沖縄など亜熱帯地域で自生しています。

まっすぐに伸びた茎の先に大きな葉が集中して出来ます。
成長すると樹高は2〜4mほどになり、長い葉柄が見られます。葉は手のひら状で大きく切れ込みが入っており、葉質は薄くて柔らかいのが特徴です。

一般的なパパイヤは雌木と雄木があります、雄花は左の画像のように長い花序になって垂れ下がるので、すぐに区別がつきます。花は黄緑色で目立ちません。

パパイアは多年生で、背が高くなり、しかも次第に茎が太くなるので、樹木と言われますが、茎は非常に柔らかく、台風などで簡単に倒れてしまいます。また幹部は木質化せず、倒れたものが枯れると、すぐに腐ってしまうため、木ではなく草として扱われることもあります。
パパイヤは熟すると黄色い果実ができます。黒い粒状の種が果実中央の中空部分に沢山出来ますが種は取り除いて、周りの果肉を食べてください。程よい甘みが有り大変に美味しい果物です。でも、種類によっては独特の風味があるので、レモン汁をかけて食べる場合もあります。
 また、果肉は、細く切って乾燥させ、ドライフルーツにすることも出来ます。

沖縄やフィリピン、タイなどでは、果物として食べるよりも、一般的な食材として扱われるようです。未完熟で青いパパイアの皮をむき、果肉を千切りにして水にさらして、炒め物に使われています。 千切りのものが袋詰めでスーパーマーケットに並んでいるし、調理済みのものは総菜として、また弁当の具として販売されています。
タイでは青いパパイアを「マラコー」と呼び、千切りにした実に、ニンニク、唐辛子、パクチー、ナンプラー、うま味調味料などと和えたソムタムというサラダにして食べています。
野菜として用いられる未熟果は、タンパク質分解酵素のパパインを多く含むので、肉を柔かくする作用があります。しかし、完熟したフルーツは、ほとんどパパインが含まれていないため、肉を柔かくする作用や消化を助ける効果は期待できません。

また、パパイアの実を切ったときに出る白い液体(パパイン酵素)は強い洗浄力があり洗顔料として使われています。ニキビに悩む思春期の男女や今流行のインフルエンザ対策として石鹸などに用いれば有効ですね。

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