ミクロネシア ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。

ヤップのダンス
ミクロネシア (Micronesia) はオセアニアの海洋部の分類の一つです。
マイクロネシアとも言われています。
ミクロネシアは、ギリシア語で「小さな島々」を意味し、その海域は、東経130度から175度、赤道から 北緯20度の範囲で、4800平方キロメートルに及びアラスカを除くアメリカ合衆国が入るほどの広さです。
その中に約3100程の島々が点在しているのですが、一番大きな島はグアム島です。
このグアムを除けば島々を全部寄せ集めても2200平方キロメートルと神奈川県の面積にも及びません。

また、ポンペイ島を中心とする「ミクロネシア連邦」をミクロネシアと略称することもあります。
先住民の大半はミクロネシア系ですが、カピンガマランギ島など、ポリネシア系の住民が暮らす島もごくわずかに存在している(域外ポリネシアと呼ばれています)。
ちなみにミクロネシア海域でもポリネシアに隣接するカロリン諸島には、ポリネシアのものに極めて近い航法技術が残存しており、先史時代のミクロネシアとポリネシアの間で文化的交流があり、かつ両者が同じオーストロネシア系民族によって形成された文化であることを示しています。

現代では、太平洋芸術祭などによってポリネシアやメラネシアの先住民との文化的交流が積極的に行われています。
また、ミクロネシア連邦ヤップ州サタワル島の航法師ピウス・ピアイルックがハワイの先住民運動(ハワイアン・ルネッサンス)に協力し、その功績から「パパ・マウ」と呼ばれるなど、強い結びつきが出来ています。

各島々の地質は、マリアナ諸島が富士火山帯に続く安山岩からなり経つのに対し、その他の島は環礁岩と隆起珊瑚礁から出来ているものが多く、中には環礁からのみでなりたっている島々もあります。 ミクロネシアの大半の島が海の中から隆起した島々ですが、ヤップ島だけは古い地質の陸島で、大陸の一部が残ったものだと思われます。

ところで、ネシア (νησια, nesia) とは、ギリシャ語で諸島を意味します。島の意味で使われるネシ (νησι, nesi) の複数形です

参考資料:ネシア分類地図

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