バラクーダ ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


バラクーダ(危険な海の生物)
分布
 本州以南、太平洋、インド洋に広く生息しています。
幼魚は内湾やマングローブ海域でも見られます。

特徴
体長2mくらいまで成長します。
鋭い犬歯状の歯を持つうえに性格も荒く、サメよりも危険といわれています。味はカマス類中最悪です、更にシガテラ毒を持つことがあり一般的に食用になりません。

被害に遭わないためには
・海中でむやみに触ったり、必要以上に近くに寄らない。
・食用にしない
 バラクーダによる傷は強力な咬み傷、裂傷となります。出血はもちろん、組織の欠損、ショック症状を引き起こす場合もあります。
 また、シガテラ中毒は手足、口の周りの感覚異常、めまい、運動失調などの神経系障害を主とし、下痢、腹痛、関節痛などが見られます。
ドライアイスセンセーション(冷たいものに触れると、ドライアイスに触った感じや、電気ショックのように感じる)が起こることもあります。
死亡率は低く、日本国内で死亡者はいませんが、回復は一般的に遅く、完全回復まで半年〜1年ほどかかることもあります。

被害に遭ってしまったら(応急処置)
 傷口を良く洗い消毒してください。
 通常は出血をともなうので止血術を施し、速やかに医師の治療を受けてください。
 現在のところ、シガテラ中毒の効果的な治療法は確立されていません。

 「バラクーダによる被害」と告げ、出来るだけ早く医者の治療を受けてください。


シガテラ毒(シガトキシン、マイトトキシンなど)
ハリケーンや開発などによりサンゴ礁が大規模に破壊されると大量に発生する藻類の中にいるガンビエールディスカスという細菌も増殖します。実はこの「ガンビエールディスカス」こそがシガテラ毒を持つ犯人なのです。
シガテラ毒魚はこの藻類を食べることによって毒化するのであって、初めから全てのシガテラ毒魚が毒を持つのではなく、地域、個体、時期などにより毒性にばらつきが見られます。また一般的には、草食魚より肉食魚、小型の魚より大型の魚、幼魚より老成魚、筋肉より内蔵のほうが毒性が高いとされています。

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