フレームツリー ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


フレームツリー(火炎樹)
 フレームツリーは、北マリアナ諸島の国花(国樹)として親しまれ、
サイパン島内では各地で見ることができます。
特に、サイパン国際空港周辺や、サイパン島を南北に走るビーチロード沿いに並木があり、4月から7月にかけて、朱色の美しい花が咲き誇ります。

第一次世界大戦後から第二次世界対戦終戦前までの日本統治時代には、日本人移住者が日本の桜を懐かしみ、この時期に開花するフレームツリー(火炎樹)を“南洋桜”と呼びました。

 でも、認定されている“南洋桜”とは、キューバ原産のトウダイグサ目トウダイグサ科ヤトロファ属の小低木で、フレームツリーとは全く異なります。
ややこしい話ですが、日本で咲く桜の時期に北マリアナでこの花が咲くので、この地域では“南洋桜”と呼ばれたようです。
(フレームツリーは熱帯各地に生育が分布されていますが、地域によって咲く時期が異なります。 熱帯地域では1月から3月ごろ、宮古地方では夏に咲く花です。北マリアナでは4月から7月にかけて咲く花です。)

また、燃えるような赤い花が伝説の火の鳥・鳳凰のように見えると言うことで、”鳳凰木”という名でも呼ばれています。

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