チェリモヤ ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


収穫したチェリモヤ
 フルーツの中でも異彩を放つ「チェリモヤ」。
果肉はクリーミーで、香り高く、強い甘みとほどよく酸味があり、たいへんおいしいフルーツです。

チェリモヤは「マンゴ」「マンゴスチン」と並んで、世界三大美果の一つにあげられています。
ハリウッドのセレブからは「トロピカルデライト」と、称されて愛されたこともありました。

原生地はペルーからエクアドルにかけて。アンデス山脈の高原地帯です。ペルーでは有史以前から現地語で「冷たい乳房(Chirmoyu)」と称され、インカの住民に愛され親しまれてきました。

チェリモヤの栽培は有史以前から行われていたようです。16世紀になりスペイン人によって母国の地中海沿岸で栽培されるようになりました、いまはアンダルシア地方が世界で一番の産地になっています。
大きさは品種によってばらつきがありますが、直径10〜15cmぐらいで、重さは約500g前後。ハート形の果実にはウロコ状の模様が見られ、果皮が出っ張っているものやデコボコしているもの、滑らかなものまで種類によってさまざまな形が見られます。

チェリモヤは収穫後の追熟が必要です。風に弱いので、1個1個柔らかい紙に包んで、15度ぐらいの室温で追熟させます。桃のような柔らかさになれば食べごろです。長期保存はできません。

皮をむかずにナイフで4〜6等分にカットして食べます。チェリモヤといちごをサイコロ状にカットしてカクテル風にするのも美味しいですよ。