マンゴー ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


完熟しているアップルマンゴー
 マンゴーはチェリモヤやマンゴスチンとともに世界三大美果のひとつに数えられている果物です。ここ数年、輸入量の増加や国内での生産量増加に伴い、とても身近な存在になりました。果実そのものを食べたことがなくても、マンゴーを使ったプリンやケーキ、アイスクリームなどを食べたことのある人は多いでしょう。

そんなマンゴーですが、やっかいなことに「ウルシ科」の果物です。人によっては果汁に触れるとかゆくなったり、かぶれたりします。アレルギーのある人は十分注意してください。

マンゴーの果実を選ぶときは、果皮にしっとりとツヤがあり色鮮やかでふっくらとしているものを選びましょう。シワのあるものや果皮に黒い斑点があるもの、さわってブヨブヨしたものは古いので避けてください。なお、収穫したての新鮮なものには果皮に白い粉(ブルーム)がついてます。
果肉がかたく未熟なマンゴーは常温の涼しい場所で追熟させます。品種にもよりますが、基本的に独特の甘い香りが強くなり、指先で軽くさわった時にやわらかさを感じればOKです。完熟したものはポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。できれば食べる2〜3時間前に冷やすのがよいでしょう。なお、国内産マンゴーは完熟したものが大半で、すぐに食べられます。追熟の必要はありません。

マンゴーは、体内でビタミンA(レチノール)に変わるβカロテンの量が多いのが特徴です。βカロテンは、細胞の老化を抑える抗酸化作用があるので肌の健康維持や、がん予防に効果が期待できます。

ところで、マンゴーには幾つかの品種がありますが、日本で栽培されているマンゴーといえば、「アップルマンゴー」と呼ばれている「アーウィン」という品種です。「アップルマンゴー」はりんごとマンゴーを掛け合せた品種だと思っている人もいるのですが、完熟すると果皮がりんごのように真っ赤になるのでこう呼ばれているのです。
スーパーなどで安く売られているのは、フィリピン産の「ペリカンマンゴー」こと「カラバオ」。
果皮が緑で、重量が一キロにもなる大玉の「キーツ」。
その他、輸入物でやはり「アップルマンゴー」として売られる「ケント」とい品種などもあります。

出回る量は少ないのですが大玉の「キーツ」は美味いですね。主に沖縄県で栽培され、1個の重さが500g〜2kgにもなる大玉マンゴーです。完熟しても果皮が赤くならず緑色なのが特徴。収穫後10日から2週間前後が食べ頃で香りが強くなり少し黄色みがかって実がやわらかくなってきます。

ああ、書いているうちにマンゴーが食べたくなってきました。さあ、近くのスーパーに買いに行こうっと!