マンゴスチン ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


2つに切ったマンゴスチン
 マンゴスチンも世界三大美果のひとつに数えられている果物です。ほどよい甘みと酸味、そしてジューシーな味わいが特徴です。
フィリピンやタイ、ハワイ、カリブ海諸島や中南米といった熱帯・亜熱帯地域で栽培が行われています。 日本では植物検疫法の関係で以前は、冷凍果の輸入だけが許可されていましたが、2003年からは生果の輸入も解禁されました。
現在はタイからの輸入が最も多いようです。

マンゴスチンの見分け方(選び方)
鮮度が落ちてくると皮が固くなってきます。選ぶ時は皮が柔らかく、弾力を感じる物が良いです。また、上に付いているガクの部分が緑色をしている方が新鮮で、時間が経つにつれ黄色っぽくなってきます。
大きさは小さい物は果肉も小さく、歩留まりが悪いです。大きい方が良いのですが、大き過ぎるものは種も大きいようですね。
マンゴスチンは乾燥を嫌うので、濡れた新聞紙などで包んでビニールなどの袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。それでも傷みが早い果物なので、なるべく早く食べるようにしましょう。
生のマンゴスチンには当然ながらシーズンがあります。日本に出回るのは4月から9月まで。旬の時期は6月です。

ビタミン・ミネラルがバランス良く含有されているマンゴスチンですが、特にうれしい効用として、コレステロール低下作用があります。コレステロールや脂質の合成を抑制し、食欲を抑える働きがありますので、ダイエットにも効果的です。さらに、キサントンという物質は抗酸化作用が強く、成人病や老化予防に役立ちます。

ところで、普通の果物は、一つの品目にたくさんの品種があるものですが、マンゴスチンは世界中のほとんど全てが同一品種です。それはマンゴスチンの花には花粉が作られないためです。花粉がないから、当然、受粉もありません。1つの個体が単独で新しい個体を形成する方法(無性生殖)で繁殖します。

ところで、マンゴスチンの皮に含まれる赤い樹液は染料にも使われるほどで、衣服につくとなかなか取れませんので、皮をむく際は汁が付かないように注意してくださいね。