パッションフルーツ ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


パッションフルーツ
 パッションフルーツはアメリカ大陸亜熱帯原産の果物です。
高貴な香りと上品な甘酸っぱさが魅力で、しかも、βカロテン(ビタミンA)、カリウム、ナイアシン、葉酸など栄養素も豊富で健康維持にも貢献するトロピカルフルーツです。

「パッション=情熱」というイメージから「情熱の果実」と誤解されがちですが、実は「キリストの受難の果実」というのが正しい意味のようです。
名前の由来は16世紀に南米に派遣されたイエズス会の宣教師たちがパッションフルーツの仲間である時計草の一種の花を見て、その花をかつてアッシジの聖フランチェスコが夢に見たという「十字架上の花」と信じ、「受難の花」と呼んだことに由来するものです。

ちなみに、パッションフルーツの和名は果物時計草(くだものとけいそう)といいます。これは3本の雌しべが時計の長針、短針、秒針のように見える特徴的な花を咲かせる時計草の仲間で、実を生らせるからだそうです。
美味しい食べ方
生食でも美味しく食べられます。
他には果実酒やシロップ、ゼリーにしてもいいですね。追熟してからが食べ頃です。具体的には表面全体にしわが寄ってきた頃です。
そのまま食べる場合は追熟したパッションフルーツを当日に冷蔵庫で冷やしておきます。 それを半分に切り、スプーンで種ごとすくって食べます。 種はかまずにそのまま飲み込み、のどごしを楽しみましょう。 口いっぱいにさっぱりとした甘酸っぱさが広がりますよ。

果実酒にする場合はパッションフルーツを6、7個、よく洗ってから水を切り、 横に数箇所包丁で深さ1センチくらいの切り目を入れます。
これを氷砂糖400gとホワイトリカーまたは焼酎1升とともにガラス瓶などに入れて 冷暗所で1カ月ほど保存して、出来上がりです。
お好みに合わせて、お湯、氷水、炭酸などで割って飲んでください。

シロップにする場合はパッションフルーツを5個、半分に切り、果肉と種を取り出して 砂糖大さじ2.5杯、水90ccを加えて、約85℃で3分ほど温めます。
これを冷ましてからガーゼなどで裏ごしして出来上がりです。 そのまま薄めて飲むもよし、ゼリー、シャーベットにするもよしです。