ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


桜(満開のソメイヨシノ)
 古来から日本人にとって、「花といえば桜」と言われるほど桜は馴染み深いものですね。
中でも、吉野の桜は花見の超有名スポットでした。
現在では各地に桜が植えられ、花見の名所は全国各地で見られます。

桜の花と言えば、「ソメイヨシノ」が一般的ですが、枝垂桜(しだれざくら)、八重桜(やえざくら)など幾つかの桜が知られていますね。
ところで、一般的な「ソメイヨシノ」はクローンであるために、株ごとのばらつきも小さく、一斉に咲くのが特徴です。
 また、開花期は種により、また地域によるばらつきも大きく、1月、沖縄のカンヒザクラを皮切りに、カンザクラが2月頃、ヤマザクラが3月下旬、ソメイヨシノが4月上旬、ヤエザクラが4月中旬くらいに見頃を迎え、カスミザクラは5月上旬くらいまで花を咲かします。北海道では7月頃まで咲くものもあるようです。

平安時代の歌人、紀友則の歌「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花ぞ散るらむ」など桜を題材として扱われた和歌は数多く知られています。 日本人は桜の花が好きなDNAでも組み込まれているのでしょうかね。

ところで、花見といえば桜の木の下で行う宴会も日本独特の風習のようですね。
弁当持参で花を見ながら飲食をするのは、時期的なものも合わさって、さあ これから過ごしやすい時期が来るぞ!という合図でしょうか。