ショウガ(生姜) ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


辛味の強い金時ショウガ
 ショウガはショウガ科の多年草で熱帯アジアが原産です。
食材・生薬として利用され、インドでは紀元前300-500年前にはすでに保存食や医薬品として使われ、中国でも紀元前500年には栽培されていた記録があります。
ショウガの根は、ジンゲロールとショウガオールに由来する特有の辛味とジンゲロンに由来する独特の香りを持っています。
ショウガの主成分はジンゲロールですが、このジンゲロールを乾燥、加熱すると、ショウガオールとジンゲロンを発生させます!

 ショウガの効能ですが、生のショウガは解熱作用によって身体を冷やすおそれがあります。しかし、100℃以下でしっかり加熱または蒸したショウガには身体を芯(胃腸部分)から温める、いわゆる温熱効果があることや、体脂肪を分解して筋肉で消費されやすくする働き、それに最近明らかになってきたこととして、認知症(アルツハイマー病)などの神経変性疾患を防ぐ働きなどがあることが判ってきました。
 でも、100℃をはるかに超える高温でショウガを加熱したり、蒸したりすると、まったく辛味のない成分に変わってしまうため、これは健康効果が期待できなくなってしまいます。

ところで、ショウガを加えた葛湯は、体を温めて、免疫力を高めるため、風邪の民間療法によく用いられます。
このように、ショウガの効果・効能といえば体をポカポカ温めてくれるので、冷え性改善効果も期待できますね。
でも1日にどれぐらいを目安に摂取するといいのでしょうか?
じつはショウガの摂取量は、1日10gが目安と言われています!パッと思い浮かびませんが、スライスなら6枚、おろしたものなら小匙1杯ほどの量です。

※ジンゲロールは酸化されやすいので、できるだけ切り立て、おろしたてで取り入れて下さい

さて、このように主に食用として用いられているショウガですが、レッドジンジャーやイエロージンジャーのように観賞用の花として広く熱帯の各地で植栽されているものもあります。でも、私の場合は「花より団子」で食用としての利用に関心があります。最近は「ショウガと椎茸の佃煮」をつまみに、生姜酒を飲むのが楽しみです。