ニッパ椰子 ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


湿地帯に密集するニッパ椰子
 南国の島々を訪れると、椰子の葉で葺いた屋根の家々をよく見かけますね。
この屋根の材料がニッパ椰子です。
ココ椰子と異なり、あまり目にすることが少ないようです。

植物図鑑 で検索すると、
ヤシ科の常緑低木で南西諸島から東南アジア、オーストラリアや太平洋諸島に分布し、 マングローブの林に近接して群生することが多い。幹はなく,泥土中をはう根茎から,長さ3〜10メートルに達する羽状複葉(これが椰子の葉です)を直立させる。果実は大形の集合果で,食用となる。柄を切って得る汁から砂糖・酒を造る。葉は屋根ふき材料とし,また,籠や帽子を編む。
とありました。
 早い話が泥状の土地に繁殖し、葉は泥状の土の中から真っ直ぐ上に伸びてくるのですね。 根元を切れば甘い汁が出てくるので加工して酒や砂糖を作れるということでしょう。

ただ、葉は大変丈夫で(だから)屋根の材料として昔から使われているのですね。 この葉を、装飾的に使い、屋根の上に張り詰めると、野趣に富んだ南国の建物に変わるから不思議で すね。