アンドンクラゲ ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


アンドンクラゲ
 日本の沿岸には30種を超えるクラゲがいます。
刺胞動物であるクラゲは、刺胞という“毒針”を使って餌を捕らえる狩人であることから、人が刺胞に触れると、クラゲの種類によらず毒針に刺される可能性はあります。
ただし、ヒトが死に至るような、あるいは激しい痛みを伴うような刺傷被害を及ぼす危険なクラゲは、ハブクラゲやカツオノエボシなど、わずかに数種類のみです。

ここでは、ヒトに重大な被害を及ぼす危険なアンドンクラゲを採りあげました。

カツオノエボシと共に「電気クラゲ」と呼ばれて嫌われているクラゲです。6〜9月頃に多く発生し、比較的暖かな浅い海に生息します。
名前の通り行灯(アンドン)を思わせる立方形の傘をもち、その下には4本の鞭状の触手があります。傘の大きさは3〜3,5cmで、触手の長さも20cmほどの小型のクラゲです。小型ですが、刺されるとピリピリと痛みます。スタンガンでバシッとヤラれたような衝撃です。
そして、赤紫色に腫れ、触れた所がミミズ腫れになってしまいます。
 こんな時は、すぐに以下のような応急処置を行ってください。

1、擦らないように注意しながら海水で洗う。(真水だと刺胞が刺激され、毒が余計に発射される恐れがある為、やってはいけません)
2、残った刺胞を丁寧に手袋をはめた手かピンセットなどで取り除く。(素手では触らないようにしてください。)
3、消毒液をかける。(消毒液をかけて下さい。ない場合は、乾いた熱い砂をかけても消毒効果があります。)
4、痛む場合は、氷水などで患部を冷やし、病院で処置を受ける。(効ヒスタミン系軟膏または、ステロイド系軟膏などを処方してもらえます)

毒クラゲに刺されたときの応急処置は、「消毒」と「クラゲ毒の除去」が基本です。