イモガイ ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


イモガイ(アンボイナ)
 改めて書かなくても良いのかも知れませんが、今回はイモガイをとりあげてみました。

イモガイは、日本沿岸をはじめ世界の暖海に生息する巻貝です。全てが肉食性で、魚やゴカイ、貝類などを捕食しているのは周知のことです。イモガイは自分よりも動きが俊敏な獲物を狩るために、獲物を突き刺す毒銛(毒針)と、相手の動きを封じる強い神経毒をもっています。

皆さんよくご存知の、この神経毒は強烈で、たとえばイモガイの中でも最強の毒をもつとされるアンボイナの場合、半数致死量(LD50)による毒性はインドコブラの約37倍、世界最強の毒蛇といわれているインランドタイパンの約2倍の強毒です。

食用にしようと貝獲りをしたダイバーが、イモガイに刺されて死亡する事故も起きています。 イモガイの殻は円錐形で、貝殻の形がサトイモ(里芋)に似ていることからイモガイ(芋貝)と名付けられたそうです。
 また、イモガイは別名をミナシガイ(身無し貝)とも言われます。イモガイを採取すると軟体部が貝殻の奥まで入り込んで身が無いように見えることからこのような名前が付けられました。死貝だと思って油断していると刺されることもあり危険です。

このイモガイの貝殻を収集してみようと思い、拾った貝を真水に入れてから、身を取り出そうとしたのですが、この貝は身が奥に詰まっているのでなかなか出てきません。砂に埋めても、強烈なにおいが残るので、とうとう収集は止めにしました。
貝の光沢を残したまま、中の身を取り出す方法を知りませんか?