仙桃って? ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


仙桃
 2月に台湾に行った時たまたま、この仙桃を見かけました。
はじめて見る果物で、珍しかったので2つほど買い込んでホテルで食べてみました。

桃、という名前が付いていますが、桃と言うより、落ち着いた甘さとまろやかな、快い味で、サツマイモ、ヤマイモ、温かいカボチャのような味でした。
食べごろに熟していたので甘みも十分にあり美味しかったです。

その後、日本に帰ってからこの果物を調べてみたら、なんと以下のような事が判りました。

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中国では桃は「延命長寿」のシンボルとされています。 それがシンボルとなったルーツは、仙桃(せんとう)にあるとされています。
仙桃とは仙人の桃のことで、その話は古代の中国の伝説に出てきます。 昔、中国の西の果てに崑崙山(こんろん)という仙女の住む山がありました。 仙女の名は西王母(せいおうぼ)。仙女の中の仙女といわれています。 そこには蟠桃園(ばんとうえん)という、絵にも描けない美しい果樹園がありました。 そこで育てている不思議な木の果実、それが仙桃と呼ばれた不老長寿の桃でした。
この仙桃を食べると、いつまでも若々しく永遠の命を得られるとあります。 因みに、その蟠桃園のまたの 名を桃源郷とか桃花源と呼んだのです。

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 私たちは知らないうちに、とんでもない果物を食べたようですね。・・・・ホントかよ!・・・・

ところで、この果実は英語では「Egg-fruit」とか「Canistel」と呼ばれています。
健康上の利点は他のオレンジ色の果物のように、ベータカロチンが高いようです。 この栄養素は、目を保護し、髪に艶やかな光沢を与え、輝く肌を維持します。 さらに、カロテノイドは、癌、加齢関連変性症、うつ病、頭痛、胸焼け、および高血圧に有効だそうです。