お茶とお茶菓子 ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


お茶とお茶菓子
 自宅で訪問客にお茶を出す機会もたまにありますね。恩師、親戚といった目上のお客様、あるいは大切な商談相手にお茶を出すときは失礼がないかと気を使うものです。
そうした席で、お茶とお菓子の出し方といただき方が有るのを知っていますか。
(世の中では作法とか言って、かしこまって教えたりしていますが?)

お茶はキッチンで銘々の茶わんに注ぎ、お菓子と一緒にお盆にのせて運ぶのが一般的ですね。そして、客間に運んだらお盆はいったん下座側の和室なら畳の上、リビングならサイドテーブルやテーブルの端に仮置きします。
茶わんは茶たくにのせて両手で持ち、上座から一人ずつ出します。菓子皿も同様です。訪問客から見てお茶は右側、お菓子は左側に並べましょう。
出し終えたらひとこと「どうぞ」と声をかけましょう。

たった、コレだけのことですから、頭の片隅にでも入れておいてください。
 お茶と一言で片付けてしまいましたが、私たちが使う「お茶」と言う言葉の中には、日本茶だけではなく、紅茶やコーヒーまで、広い範囲で「お茶」と言っていることが多いようですね。
また、お茶菓子も和菓子だけでなく、ケーキやクッキー、水菓子(果物)なども含まれるようです。所によっては漬物や軽食を出すところもあるようです。

日本の場合、もてなす側の誠意が込められていれば、ありがたく受け入れる習慣があるので、ある意味、何でもアリと言う事でしょうか。

 西洋の場合は日本とは大分異なり、紅茶などを入れる場合、もてなす側がゲストの目の前で紅茶をカップに注ぎ、一人ずつ手渡していくのが一般的だそうです。
だから、テーブルワゴンなどが必要になるのでしょうね。

ちなみに、カップの持ち手は右にくるのが基本です。ティースプーンは持ち手の下に縦に置くのが英国流ですが、手前に横置きしても良いようです。飲むときはミルクや砂糖を入れ、右手でスプーンを持ってかき混ぜます。終わったら水滴を静かに切り、カップの向こう側へ置きます。カップは右手で持って飲見ましょう。

 お菓子は紅茶と一緒に出します。ゲストの正面にケーキ皿とお菓子用のフォーク、右手奥にカップとソーサーを置くのが一般的です。