冬至はかぼちゃ ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


冬至はかぼちゃで運気アップ
 冬至と言うと、ニュースで柚子湯に入ったりカボチャを食べるシーンが毎年のように放送されますが、では一体なぜ、冬至ではカボチャを食べたり柚子湯に浸かるのか、知っていますか?

冬至は、一年でもっとも太陽の力が弱まる日ですが、以後は再び太陽の力が強くなる事から「一陽来復」と言って、この日を境に運が上向くとされていました。
そして、さらに運がよくなるようにと「ん」がつく物を食べていたのです。
これを「運盛り」と言うのですが、特に運盛りに食べられていたものは、れんこん、だいこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)です。
これらは「ん」が2つ入る物として好んで食べられていたとされています。

では、かぼちゃはどうなのでしょう?
かぼちゃは漢字で書くと「南瓜」となります。すなわち、なんきん、で「ん」が2つ付いているのです。

 また、かぼちゃは本来は夏野菜です。
貯蔵が効くので冬まで美味しく食べられるのもそうですが、元は南方から渡ってきた野菜である事から、夏や南は陽の気を持つものとして一年でもっとも陰(太陽の力が弱い日)に陽を多く含む物を食べるという意味もあるそうです。

それから、冬至に柚子湯に入る由来は、運を呼び込む前に体を清めるといった意味があったからです。

昔は今と違って毎日のようにお風呂に入らなかったので、お湯に浸かる事自体がお浄めの意味があったようですが、そこにさらに香りの強い柚子を入れる事によって、邪気を払うといった意味もあったようです。
また、融通が効く湯治=柚子が効く冬至
といった語呂遊びの要素もあったと言われています。

どうでしたか?昔は冬至が一年の始まりとされていた事があったなんて驚きでしたよね。
冬至の意味をしっかり知った事で、今年の冬至を迎える気構えも少しは変わったのではないでしょうか。 是非、カボチャを食べ、柚子湯に入って沢山の運を味方につけて下さい。