ジャカランダ ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


ジャカランダ
 世界三大花木のひとつとされています。ひとつの花房に50〜90コの花を付け、満開時は木を覆うほどに咲き乱れます。白花の変種が知られています。

葉は鳥の羽のように繊細で細かく、非常にやわらかな感じがします。充分な大きさに育った木でないと開花は難しく、日本では鉢植えの若木を観葉植物として扱うことが多いです。
ジャカランダの名は、ブラジルでの呼び名から付けられたポルトガル名に由来するとされています。

日本で唯一のジャカランダ群生林があるのは日南市南郷町だけ!
 世界3大花木と言われるホウオウボク、カエンボク、ジャカランダ。そのひとつのジャカランダが宮崎県総合農業試験場内の有用植物園に植栽されております。開花時期は5月の下旬頃から6月末頃まで青紫色の花を咲かせ高貴な雰囲気に漂わせます。また、この時期になると、県内外から大勢の観光客が押し寄せます。  
 日南市に植栽された経緯としましては、昭和39年にブラジル県人会の方から宮崎県総合農業試験場亜熱帯作物支場にジャカランダの種を譲渡され試験場内で育成し敷地内に植栽いたしました。それから14年たち昭和53年に初めてジャカランダが開花しその後、毎年5月下旬頃〜6月末頃まで開花しております。亜熱帯作物支場内には約300本植栽されておりましたが、平成23年3月に新たに約400本を植栽しジャカランダの森が広がり現在総数は700本に至っております。

南米に約50種類が分布する樹木です。日本で主に栽培されているのは、ジャカランダ・ミシモフォリア〔J. mimosifolia〕という種です。

ミモシフォリアはアルゼンチン原産の落葉高木で樹高は15mに達します。現地では街路樹などに広く利用されています。熱帯では乾期の終わりに落葉した状態で花を咲かせ、その後に新芽を出します。花の色は淡い藤色で神秘的に美しい花です。