レンブ(蓮霧) ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


レンブ(蓮霧)
 きれいな色といでたちをした果物「レンブ」。その歯触りはサクサク軽く、みずみずしい味は、どこか梨のようでもあり、さわやかで清涼感に溢れています。

別名:オオフトモモ(大太桃)、ジャワフトモモ(Java太桃)、Wax apple(ワックス・アップル)と呼ばれています

マレー半島原産の常緑高木で、生長も早い果樹なので熱帯・亜熱帯アジアでは多く栽培されています。放任すると枝が上向きに成長してしまうので、剪定が必要になります。
葉は約20cmの楕円形をしています。樹高は8m以上に達し、木の寿命も数十年に及ぶそうです。

定植後5〜6年目頃から安定した果実を付け、次第に収量は増加して、定植後20年目あたりをピークにして、以降は次第に収量を落としながら、果実も小さくなると言われています。  
 レンブは寒さに弱いので、沖縄が北限のようです。

果実は、円すい形をしていて、果面はロウ質で光沢があって、見た目はとても綺麗で目立ちます。
淡いリンゴの香りがして、少量のタンパク質・脂肪・炭水化物・ミネラル等の栄養成分を含んで生食できますが、沖縄産のレンブの味は期待したほどではないので、装飾用、観賞用に利用されることが多いです。

ところで台湾で以前に買ったレンブはずいぶん小ぶりで、いつも眼にしている控えめな色とは全く違う鮮やかな赤色でした。切ってみるとイチゴのように鮮烈な色が目に飛び込んできます。でも一口齧ってみれば、それはやはりレンブのさわやかな味わいでした。レンブにもいろいろな種類があるんですね。

【食べ方】
 洗って冷やして、そのまま切って食べます。冷麺に入れたりサラダに入れれば、涼やかな夏の一皿になります。もしもアクが気になるようなら、皮を剥いて切ってから薄めの塩水にさらせば気になりませんよ。

【美味しい蓮霧の選び方】

上部のへそ内部にピンクの輪がハッキリと出ているもモノ!
上部のへその弁がしっかりと開いているモノ!
以上2つを同時に満たしているものを選ぶことです!

この条件に当てはまるレンブは想像以上の旨さですよ!
画像の中では右端のものが当てはまりますね。果物屋でも、この条件に当てはまるものがなかなか見つからないので、うまく見つかればラッキーですよ。