りんご ひと時の休息に「エッセイ」をご用意致しました。


りんご
 りんごは、アダムとイブの物語にも登場する歴史の古い果物です。
紀元前6000年頃にはすでにトルコで登場しており、紀元前1300年にはエジプトで栽培されていたといわれています。
日本で本格的にりんごが栽培されるようになったのは明治時代になってからです。

りんごは夏の終わりから秋にかけて成熟する果物ですが、スーパーなどでは1年中りんごを見かけますよね。
これは、「CA貯蔵法」という技術でりんごを仮死状態にして長期保存しているからです。

ところで、リンゴの保存方法を知っていますか?
水分の蒸発を防ぐためポリ袋に入れて密封し、冷蔵庫または温度差のない涼しい冷暗所で保存します。保存時は低温かつ高湿度に保つのがポイントですが、一般の家庭用冷蔵庫ではそれほど日持ちしないので早めに食べましょう。  
 面倒でなければ1個ずつ新聞紙で包んでからポリ袋に入れるとより長持ちします。
また、りんごは植物ホルモンのエチレンを発するため、他の果物や野菜と一緒に保存するとそれらの成熟を促してしまいます。

りんごに多く含まれている水溶性食物繊維のペクチンが消化を促進させ、胃酸のバランスを整えてくれます。便秘や下痢にりんごがよいといわれるのはこのためです。またペクチンはアレルギー性疾患の予防に有効だという報告もされています。

さらにりんごに含まれるポリフェノールの一種「カテキン」には抗酸化作用があり、高血圧やがん予防、老化抑制に期待できます。同じくポリフェノールの一種である「ケルセチン」も動脈硬化やがん予防に有効とされます。りんごはさまざまな病気の予防に効果が期待できるため、まさに「医者いらずの果物」といえるでしょう。